優劣のかなたに 大村はま
優か劣か
そんなことが話題になる、 そんなすきまのない
つきつめた姿。
持てるものを 持たされたものを
出し切り 生かし切っている、
そんな姿こそ。
優か劣か、
自分はいわゆるできる子なのか できない子なのか、
そんなことを 教師も子どもも しばし忘れて
学びひたり 教えひたっている、
そんな世界を 見つめてきた。
学びひたり 教え浸る、
それは 優劣のかなた。
本当に 持っているもの 授かっているものを 出し切って、
打ち込んで学ぶ。
優劣を論じあい 気にしあう世界ではない、
優劣を忘れて ひたすらな心で ひたすらに励む。
今は できるできないを 気にしすぎて、
持っているものが 出し切れていないのではないか。
授かっているものが 生かし切れていないのではないか。
成績をつけなければ、 合格者を決めなければ、
それはそうだとしても、 それだけの世界。
教師も子どもも 優劣のなかで あえいでいる。
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。
年度当初の職員会議で校長が朗読しました。「優劣のかなたに」を目指し、教職員が一丸となって魅力ある授業作りに取り組みます。 |